ハードワークに追われている仕事人間これだけは知っておこう


by mush_k

<   2012年 12月 ( 3 )   > この月の画像一覧

億劫に感じるときほど勇気を出して人に会ってみる

休日、「ご飯しない?」とメールが入った。とくに予定があるわけではない。でも、今日はちょっと出かける気分じゃないと、反射的に、「ごめん、今日はパス」と返信した。ところが、すこしすると、やっぱり出かければよかったなと思いはじめる。

こんなふうに、気持ちに振幅があり、自分でも自分をもてあます。そんなときは、心の奥に疲れや不満がたまりはじめている、と考えてまちがいない。こういうときには、自分を奮い立たせるようにして、人に積極的に会うようにしよう。

他人は、自分の気持ちの動きとまったく違う心の動きをもっている。はっきりいえば、人が沈んでいようと、つらい思いを抱えていようとおかまいなし。多少は気を遣ってくれる人もあるが、すこしすると、やっぱり自分の思いどおりに行動しはじめる。

たとえば、彼と気まずい別れ方をしてしまい、すごくめげているのに、友達は「そんなこと、よくあることだよ」といっただけ。あとは、ずっと、彼とのラブラブ話をしゃべりまくっている。だから、いいのだ。「まったく。人の気持ちも知らないで」と不服に思う気持ちはわからないでもないが、人の気持ちを知らない人に会うからこそ、その気持ちを忘れることができるのだ。

人に会えば、行き詰まった感情を切り替えられる

人と会うことには、こんな効用もあることに気づきたい。ピーチジョンという会社がある。ここ数年、ショッピング通りに下着の専門店がふえてきた。「勝負下着」「見せ下着」など、それまでおしゃれの脇役だった下着を、心情的にはおしゃれの中心に引き上げた。そんな下着ブームをつくり出した、下着専門メーカーがピーチジョンだ。

野口美佳さんはその創業社長。29歳で会社を設立し、あっというまに、下着業界にピーチジョンあり、という存在感を確立してしまった。テレビ番組で拝見したのだが、グラフィックデザイナーを目指していた野口さんが下着ビジネスを手がけるようになったのは、通販会社を経営する元夫との出会いがきっかけだった。

ある日、通販用の下着の買いつけにロサンゼルスを訪れ、一枚のブラジャーに出会う。試着してみると、厚いパットが入っているため、自然に胸が大きく見える。それでいて、締めつけられ感はなく、つけ心地がひじょうによい。

それまでの日本の下着は、男性の目を意識したものばかり。つけ心地のよさなど、着る人の満足は置き忘れられていたのである。「これは売れる!」そう、直感した野口さんは、さっそくそのブラを買いつけ、雑誌に広告を出しかところ、雑誌の発売日と同時に電話が鳴りやまないという大ヒットに。94年、下着専門メーカー「ピーチジョン」を創業。今日にいたっている。

その間に離婚も経験し、子どもを引き取って、シングルマザーに。会社も順調そうに見えながら、当然、山あり、谷あり。「毎日、いやなこと、解決しなければならないことの連続です」というが、その声はすぐに、豪快な笑い声にとってかわられる。

インタビューなどでよく、「ご苦労は?」と聞かれるというが、「苦労なんかしたことない」と答えている。もっといえば、「苦労しているヒマがない」が本当のところだそうだ。それほど忙しい野口さんだが、イヤなことがあったり、壁にぶつかってしまった場合は、とにかく、人に会うことに決めているそうだ。好きな人に会うこともあれば、仕事上、必要ならば、大嫌いな人にも会う。

会っているあいだじゅう、「この人はなんてステキなんだろう。このステキな部分、いただいちゃおう」とか、反対にダメだなあと思う人の場合は、その欠点を「ここは許せないな」と冷静に分析している。

もちろん、口にも顔にも出さない。心のなかで、好き勝手にひとり問答しているだけだが、それだけで、ぐんぐん元気が蘇ってくるそうだ。もっとも野口さんは無類の人好き。とくに、モノをつくっている人が大好きで、そういう人に会うと、会った瞬間から仲良しになるという「特技」の持ち主でもある。

自分は、人嫌いで、人に会うことが大の苦手だという人もあるだろう。もし、そうなら、そういう人ほど、自分で自分にはっぱをかけて、できるだけ人に会うようにしよう。野口さんではないが、いい人、苦手な人、それぞれに人は自分を刺激してくれる。その刺激が、心に元気を蘇らせてくれるはずだ。
[PR]
by mush_k | 2012-12-19 13:32 | すぐ冷静になれる方法
自覚しない疲れが引き起こすクライマーズハイ

どこの部署にも、自他ともに認めるハリキリマンが一人か二人はいるものだ。この「自他ともに認める」というところが曲者で、こういう人は張り切っている自分を必要以上に肯定的に評価している。

内心、「休むヒマがあるなら、もっとがんばれ!」と周囲にも熱い視線を送うていたり、終業時間まぎわに突然、「さあ、今日も残業であと一息、がんばっちゃおうよ」などと言い出したりする。こんな人が直属の上司だったら、部下はたまったものではない。みな、内心、かなり迷惑していることを察するべきだ。

心と体は深い相関関係にある。精神的なテンションはある程度までは維持できるものだが、体はじょじょに疲れをためていく。ところが精神がハイになっていると、体が送りはじめた疲れのサインに気づかなくなってしまう。だから、怖いのだ。

「クライマーズハイ」という言葉がある。山頂を目指し、必死に登りつづけているうちに、体にはどんより疲れがたまってくる。頂きへ、頂きへとはやる気持ちがたかぶるいっぽうで、そのどんよりした疲れが神経を鈍らせ、やがて、無理を無理だと感じなくなる。疲れは体が発する「休め!」のサインなのに、それを感じなくなってしまうのだ。ベテランの登山家が遭難するのは、このクライマーズハイが関係していることが多い。

失敗の少ない人は、体の疲れのコントロールにもちゃんと気を配っているものだ。疲れは体のなかに疲労物質をふやし、その物質は脳にも流れていく。疲れているときに、まず、働きが鈍るのが脳なのである。

優れた上司は休養の必要性を知っている

ここ一番の大勝負だ。休むのはこの大仕事が終わってからにしよう、と考えるのはまちがっている。こうした考え方で突っ走ると、肝心なときに、自分でも気づかぬ疲れから、自分ではありえないようなミスをおかし、「あ、ミスった!」と思った瞬間に精神のバランスが崩れてしまう。その結果、さらにとんでもない大ミスに発展してしまったりするのである。

ゆめゆめ、体の疲れを軽く見てはいけない。「疲れた? そう思うのは、緊張感か足りないんだ。気合を入れてがんばれ!」と、たとえ自分にむかってであっても、掛け声をかけたりしていないだろうか。

疲れを感じたら、体の声に素直に従い、休んだほうがいい。休憩をとったり、納期までに時間がないのに休日は休んだりすると能率がそれだけ下がる、と思いこんでいるようなら、いますぐ、そうした思考回路を修正しよう。ひと休みすると、気持ちも体もスーッとしてきて元気が蘇ってくることを経験したことがある人は少なくないはずだ。

むろん、ケース・バイ・ケース。ときには、コーヒーをがんがん飲んで、徹夜しなければならないこともあるだろう。だが、それはあくまでも「非常時」だけだと考えるようにしたほうがよい。

軍隊では、優れたリーダーに求められる最大の任務は、つねに最高の状態にある兵士を確保しておくことだといわれている。第一線で戦っている兵士と同じ数の、別の兵士の一団にゆっくり休養をとらせておく。こうして、交代させながらちゃんと休みをとらせ、気力・体力が充実した兵士を送りこむ態勢を整えておくことが大事なのだ。

せっぱ詰まった仕事がある。そんなとき、リーダーは部下全員に、「残業して、がんばれ!」と号令をかけるのではなく、がんばるグループと、その日は帰って休み新たなエネルギーを補給してくるグループに分け、次々、交代させるほうがずっといい結果が出ることを知っておこう。

休むことはがんばることの一部。ちゃんと休まないと、気づかないうちに心のバランスコントロールができなくなる。クライマーズハイに陥ってしまうと、ふだんの冷静な判断力はどこかにいってしまうのである。
[PR]
by mush_k | 2012-12-15 11:12 | すぐ冷静になれる方法
けっこう連動しているデスクまわりと心のなか

もう20年も編集企画会社を経営している友人は、何人もの部下の仕事ぶりを見つめてきた。ワンルームだけの会社だから、彼女の席から社内は丸見え。スタッフも10人前後と小規模だから、何もかもお見通しである。

その結果、得た結論が、「デスクのまわりがきれいに片づいているスタッフは仕事ができる」ということだったという。デスクが片づいている人は、頭のなかも片づいている。だから、仕事の筋がよく見えていて、仕事が速く、的確だ。多少の個人差はあるが、かなりの確率でこう断言できるといっている。じつは、私はかなりのグチャグチャ派だから、この指摘はズキンときだ。

だが、私にも身に覚えがある。二、三の仕事を並行してすすめているときなど、Aの仕事関係の資料はここ、こっちはB関係、などと自分ではきちんと区別してデスクまわりに積み上げたり、ラックに突っこんだりしているつもりなのだが、どういうわけか、気がつくとゴチャゴチヤになってしまっている。

「たしか、こういう資料があったはず」と思い、心あたりの場所を探しまくる。ない。さらに探す。そんなこんなで、予想外の時間を食われてしまうことがあり、「あれっ?もう、こんな時間だ」と気がつくと、その瞬間、すっかり余裕を失ってしまう。探し疲れて、モチベーションが下かってしまうこともめずらしくない。

片づけ作業は、混乱した思考も整理してくれる

国立新美術館のシンボルマークや、ユニクロを展開するファーストリテイリングのCIのデザインなどを手がけたことで知られる、現在、日本を代表するプロダクトデザイナーの佐藤可士和(かしわ)さんの制作室をテレビ番組で拝見して仰天したことがある。

デスクの上にはパソコンと筆記具ぐらい。ほかにはいっさい何もないのである。スタッフのデスクの上も同じ。デザイナーの制作室といえば資料や素材見本などで混乱のるつぼのようなところが多いという、それまでの私のイメージを小気味よいほどにぶち破る空間だった。

佐藤さんだって資料のたぐいを使わないわけではない。必要なときにはロッカーなどから取り出す。終わればすぐにしまう。それを徹底しているだけなのである。「仕事に必要なのは集中力。混乱している環境では集中できない」佐藤さんはそう言い切る。どうもモチベーションが下がってきた。仕事のノリが悪い。この先の展開が見えなくなってしまった。そんなときには、いったん仕事の手を止め、デスクまわりなど、仕事の環境をきちんと整理してみるとよい。

煮詰まっているときには、頭のなかではその問題がくんずほぐれつの葛藤をしているものだ。手元を片づけることと問題解決のあいだに、何の関連性もないではないか、といわれそうだが、じつは、資料や書類を整理しながら、頭のなかでは、混乱し、入り乱れた問題点の整理もすすめているのである。

だから、デスクまわりが片づいたころには、気持ちもすっきり片づいて、心機一転、一気に仕事を加速することができるようになっている。すっかり忘れていた資料が出てきて、その資料の発見が加速にさらに弾みをつけてくれることもある。

最近、「片づけられない症候群」の人がふえている。片づけても片づけても部屋じゅうひっくり返ってしまう。いくら心を入れかえて片づけても、数日すると元の木阿弥になる。キャリア志向の女性に多く、原因はやはり、自分では意識しないままに、仕事とプライベートな暮らしのバランスがとれず、心のなかが混乱していることにあるといわれる。身のまわりが片づいていないことを、そう軽く見てはいけないということだ。
[PR]
by mush_k | 2012-12-08 23:05 | すぐ冷静になれる方法