ハードワークに追われている仕事人間これだけは知っておこう


by mush_k

仕事人間が気をつけるべき病気「胆石症」

日本では昔は東北地方と九州地方に、とくに胆石症が多かった。それも、大半は胆汁の色素(ビリルビン)からできた色素結石で、結石を割っていくと、中心には寄生虫、とくに回虫の卵が核になっているものが相当数あったという。

いずれも農村地帯で、当時は人工肥料などもなく人糞をそのまま肥料に使っていたため、回虫をわかしたことのない子どもなどいなかった時代だから、もっともな話である。

欧米の場合は、胆石症といえばコレステリン結石(コレステロールからできるもの)が80パーセントを占めていた。この差は、食生活のちがいが原因である。米を主食に野菜を中心としたおかずを食べていた日本人と、肉食を中心としている欧米人との差が出ていたのである。

ところが。最近では情報産業や流通機構が発達し、都会でも農村でも同時にインスタント食品のコマーシャルが流され、どこででも手にはいる。外食産業は全国にチェーン店を展開して、まったく同じメニューが食卓にのるようになっているし、またテレビ文化のおかげで、若い人たちの食品嗜好も画一化されてきている。

こうして日本も、肉食や油を多く使った食品が食生活の中心となり、その結果、昭和40年頃から日本人の胆石症もコレステロールが原因のものにかわってきた。欧米では3F、つまりFatty(太った)、Forty(40すぎ)、
Female(女性)に胆石症が多いといわれていたが、日本でもそうした傾向が顕著になってきたのである。

ひと口に胆石症といっても胆嚢内結石症、胆嚢管結石症。総胆管結石症、肝内結石症の四つに区別され、それぞれ単独のものから、いろいろな組み合わせのものまで何種類もある。これに胆石の組成の違いや、胆石の形や大きさ、数のちがいなどを含めると、まったくちがう症状が出てくることもある。手術が必要なもの、そうでないものと、病状によって治療法も異なってくる。

胆石をとるために手術をするかしないかは、学会でもいつも問題になるし、専門の医師でもさまざまな意見がある。患者さんの中にも切りたくないという人もいる。しかし、黄疸が出る、胆嚢がレントゲン写真に写らない、激しい痛みが頻繁に起こる場合は手術以外に治療法がないので、そのときは医師の指示に従うことだ。

生活が不規則でインスタント食品や外食、油っこい食事ばかりに偏る傾向にある「仕事人間」には気をつけて欲しい病気だ。
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by mush_k | 2012-03-24 02:41 | 仕事人間の健康法